elsewhere
  • HOME
  • NEWS
  • ARTISTS / CATALOG
  • CD
  • LOSSLESS
  • HD FLAC
  • Interview
  • REVIEW
    • REVIEW (030-040)
    • REVIEW (020-029)
    • REVIEW (001-019)
  • view from elsewhere (blog)
  • ABOUT
  • CONTACT

ユルク・フライ インタビュー
アルバム「Continuité, fragilité, résonance」について

「作曲する時には、その背後に、アイデアでも概念でもない、精神的な力と感情的な力のようなものが存在するのを感じます。そして、この力が私の作曲を導いてくれているのです。」—​ ユルク・フライ
Picture
 > read in english
座間裕子(座間):このプロジェクトがようやく完了し、作品『Continuité, fragilité, résonance(連続性、脆さ、共鳴)』がついにCDとして形になりました。最終マスターとして完成したこの作品を聴いた感想はいかがですか?

ユルク・フライ(フライ): この数日間、私はこのアルバムをじっくり聴き込んでいました。 非常に満足しています。今や少し距離を置いて聴くことで、私自身もこの作品をますます理解できるようになったと感じています。もちろん作曲家として、曲作りをしている時に自分が何をしているかはよく分かっていますが、それでもなお、作曲時には直感的にやっていることがたくさんあると思います。 あるいは、さらに言えば、自分では気づかずに、ただ単に音楽を作り上げていると感じることもあります。 そして今、完成されたこの作品を聴くと、作曲しながら下してきたすべての決断と、「ただ単に作り上げた」部分が意味を持ち、作品全体を形作っていることが分かります。まさに、私たちが成し遂げたすべての作業の後に訪れる、穏やかな内省の瞬間であり、贈り物なのだと感じます。
Picture
ベルン音楽祭での「 Continuité, fragilité, résonance 」の初公演、2021年9月3日(写真 © Annette Boutellier)
Picture
ベルン音楽祭での「 Continuité, fragilité, résonance 」の初公演、2021年9月3日(写真 © Annette Boutellier)
座間:あなたの『Continuité, fragilité, résonance』は2021年9月に初演されましたね。私がこの曲を初めて知ったのは、そのコンサートのライブ録音をネット配信で聴いた時でした。 その後1年を経て、2022年8月に新たに録音されたこのバージョンを聴いた時、以前には気づかなかった音楽の深みと力強さに驚き、感動しました。録音のクオリティの良さも一因かもしれませんが、同時に、この作品が音楽として秘める根源的な力を新たに発見したような気がしました。

この作品の当初の録音計画は、2021年の世界的なコロナ禍の影響で延期されました。 あなたは2021年秋の初演コンサートを初めて聴き、そして2022年夏にこの正式な録音のために再び彼らの演奏を聴いたわけですが、1年の空白期間を経て、この2つの四重奏団の演奏(そして作品そのもの)に対するあなたの印象は変わったと思いますか?

フライ:はい、特にこの曲に関しては、私の他の多くの作品よりもそれが当てはまります。各楽器の単体のパートは演奏しやすく、一見シンプルに見えます。ほとんどが長い単音で、その間に休止が入っているだけの楽譜です。しかし演奏者がこれらの単音の音楽的文脈を理解するには時間が必要です。和音の中の音、旋律の中の音、他の音のニュアンス、一瞬の先導音、潜在的な音など、様々な役割を持ちます。個々の音符が持つこうした多様で特異な特徴や音色を全て楽譜に書き記すことはできません。特にそれらはしばしば曖昧な領域にとどまり、固定化されたものではないからです。

この複雑さを理解するためには、コヌス四重奏団や ボッツィーニ四重奏団のような優れた音楽家たちでさえ、この音楽がどのように演奏されているのか、そして自分たちがどう演奏したいのかを見極めるために時間が必要なのです。1年間のブランクは、作品により深い意味合い、より豊かな文脈、そしてより豊かな色彩を与えるために喜ばしいものだったのだと思います。
Picture
スイス・ベルン、ツェントルム・パウル・クレーのオーディトリアムにおける録音セッション(2022年8月)(写真 © ウルス・ハラー)
座間:この作品『 Continuité, fragilité, résonance 』の譜面の冒頭に記されたあなたの文章を読み、次の言葉に強く惹かれました。

「動きの中では、音楽は前進するエネルギーを持つ。静寂の中では、音楽はその瞬間の垂直的な深みへと沈んでいく。」

これを読んで、以前あなたの二台のピアノのためのアルバム『l'air, l'instant - deux pianos』について行った2020年のインタビューでも、音楽における「水平的な流れと垂直的な深み」、あるいは動きと静止(沈黙)について、似たようなテーマについて話し合ったことを思い出しました。

フライ:動きと静止は、それ自体がひとつの状態として、常に私の音楽の一部となっています。そして静止こそが、一方から他方への微妙な移行の基盤となるのです。 その逆の視点も理解できますが、私にとって静止、つまりある意味でほぼ抽象的な時間の流れこそが、私の作品の中心となっているのです。無為なようにも思える時間が過ぎていくこと、それが私にとって作曲の基本的な条件の一つなのです。それは、白いノートに最初の音符を書く前に心に存在する、根源的な感情なのです。
座間:それは非常に興味深い話ですね。この作品の楽譜の序文で引用されたガストン・バシュラールの著書『持続の弁証法』の言葉と共鳴するように思います。

「連続する音符はもはや歌わず、それらが生み出される質的・量的断絶の中に留まる。感覚は繋がっていない。それらを繋ぐのは我々の魂である」

「連続性は旋律線そのものに属するものではない。この線に一貫性を与えるのは、感覚よりも曖昧で粘性のある感情である。音楽の作用は不連続的だ。我々の感情的共鳴こそがそれに連続性を与えるのだ。」(ガストン・バシュラール)

このバシュラールの引用は、あなたの作品とどのように関連しているのでしょうか?
Picture
フライ:このバシュラールの文章に出会った時、私はすでに作品の四分の三を書き終えていました。ですから、この作品はこの引用から生まれたわけではありません。むしろ、作曲の過程の中で、本を読んでいる傍らで、ある文章に出会う——それは、あたかもすでにそこに存在している何かにスポットライトが当たるようなものだと感じます。私の創作プロセスは言語的な思考から生まれるものではなく、音楽的な思考から生まれます。そして言葉やこうした一文は、私にとってある種の推進力となり、音楽的な思考を不意に照らし出し、それを確かなものにしてくれるものなのです。

座間:お話を聞いていると、二つの世界が偶然に重なり合う、素晴らしい瞬間のように聞こえます。実際、私自身もあなたの楽譜の序文でバシュラールのこの引用文に出会った時、同様の啓発的な瞬間を経験しました。私が最も敬愛する日本の哲学者、故・木村敏が提唱した「時間」に関する考えを思い出させてくれたのです。

木村敏は、アンリ・ベルクソンの時間軸における連続性の概念に疑問を呈し、著書『時間と自己』(中公新書, 982年)において、時間は連続した流れとして存在するのではなく、断片化された独立した瞬間の一連として存在すると記しています。人間の心は瞬間と瞬間の間の隙間を無意識のうちに想像力や感情、記憶などで埋めるため、通常は途切れない流れとして知覚されるのです。また通常の意味において、周囲の事物は何らかの形で互い(あるいは人)と関連・繋がっているように感じられますが、実際には個々の事物として独立して存在しているに過ぎず、感情や想像力を用いてそれらに特定の関係性・繋がりを見出すのは我々の心だという理解です。私は長年この考えに魅了されてきたため、あなたの楽譜の序文にあるバシュラールの引用に強く共感しました。

フライ:木村敏という哲学者の著作は知りませんが、彼の考え方について簡潔なヒントをいただきました。ベルクソンの「持続」概念、つまり時間軸上の連続性に対する彼の立場は、確かにバシュラールの思想と符合します。バシュラールにとって、経験される時間は還元不能に断片化され、中断されるものです。『瞬間の直観』で彼が記すように、時間は安定化された瞬間なのです。垂直的な時間は上昇する。下降しながら魂に響く。音楽は展開するのではなく、結び目から結び目へと自らを織りなすものなのです。

でも、音楽を作曲する時、私は哲学の世界ではなく、音楽素材と向き合っています。自分の作品を振り返ると、私は連続性としての時間と、断片化された垂直的な瞬間としての時間という、この二つの立場の間にぶら下がっているように感じます。

楽譜を書くときは、私はより連続性の世界にいます。それは「そしてそれは、感覚として続いていく」という感じに近いのです。なぜなら、すべてがまだ断片化され、分断されているので、私はどうすればそれらを繋ぎ、連続性を持たせられるかを模索しているからです。そして楽譜を読んで、すべてがつながって見えるとき、あるいはつながっているように見えるとき、そして後にその音楽が実際に奏でられるのを耳にしたとき、時間は断片化され、垂直的な側面も持っていると気づくのです。この作品のタイトルはそのことを表しています。Continuité(連続性)とは時間軸における連続性を意味します。Fragilité(脆さ)は、この時間軸が与えられた事実ではないことを示しています。そしてRésonance(共鳴)では、時間は後ろ向きにも、あるいは垂直方向にも、様々な方向へと流れていくことを示しているのです。
Picture
ベルン音楽祭での「 Continuité, fragilité, résonance 」の初公演、2021年9月3日(写真 © Annette Boutellier)
座間:2020 年にリリースされたアルバム『l'air, l'instant - deux pianos』に収録された、2台のピアノのための作品群には、長い沈黙を伴う淡さや 透き通った開放感があり、音楽が空気の中に溶け込んでいくような感覚を呼び起こします。それらの楽曲における音の繋がり(連続性)は、極めて繊細に感じられます。

今回の弦楽四重奏楽団とサックス四重奏楽団による8人の演奏においても、音の繋がりは非常に繊細に感じられます。2台のピアノのための作品とは構造は明らかに異なり、より複雑な音の層が、2つの四重奏楽団の楽器の多面的な性質を通じて、非常に静かな前進の勢いを生み出しています。この繊細な連続性の感覚は、ある瞬間の音と次の瞬間の音の関係性の美しさとその瞬間への驚きを際立たせているようで、私は深く清々しい感動を覚えました。

この作品を作曲された際のご心境について、もう少しお聞かせいただけますか?

フライ:新しい作品を書き始める時、私はその作曲を通じて何を表現したいのか全く考えていません。ご存知のように、私はスケッチブックに向かって作業していますが、その中の素材には方向性も構想もありません。音色、音程、スケッチ、あらゆるものが散らばり、多くの空白の時間と共に存在しています。そして数週間、数ヶ月をかけて、少しずつ素材は方向性を見出していくのです。断片的な素材が連続性へと発展していくのです。

それは、表面的な模倣行為ではなく、作品の核とでも言うべき深淵から湧き上がる表現としての連続性を創り出す挑戦のようなものです。最近「À la limite du sens」(意味の境界で)という曲を書き上げました。 そして、この曲名の言葉はまさに、私の創作が生まれる場所だと感じています。そして非連続性もすぐ隣に潜んでいます。作曲家としてのごく初期の頃から、私はこの場所で意味の境界を見出してきたのです。その一歩先には、全てが無意味となる領域が広がっています。言い換えれば、自分でもその正体がわからない領域です。時に後になって、あるいは別の音楽的コンテクストに置き換えた時に、その正体が明らかになることもあります。

時に、この「意味の境界線」は古い音楽でも起こりえます:二日前、私はコンサートで再びブルックナーの第九を聴きました。第3楽章のある箇所で、オーケストラが突然沈黙し、オーボエが4音のソロを奏で、続いてホルンが鳴り、そしてフェルマータが入る。あまりにも文脈から外れた響きに、ただ聴き入り、驚嘆し、何が起きているのか理解できませんでした。これこそが「意味の境界線」だと私は思います。

私の作品では、常にこうした外部の要素と向き合っています。スケッチブックに書き留め、別のページにも再び書き写すうちに、これがこの文脈では何を意味するのか、あの文脈では何を示すのか理解し始めます。しかし単体で孤立した要素としては、それは何にもなり得るし、何にもならないこともあります。しかし、それを音楽の流れの内側か外側に配置すると、作品に方向性を与えるエネルギーが生まれることもあるし、逆に停滞し、ほぼ静止状態の空中でバランスを取りながら、再び動き出す前の状態になることもあるのです。あるいは完全に静止したままになることもあります。私はこれを、形式的な構造に中心的な影響を与える、自身の音楽における重要な感情的側面と考えています。

『Continuité, fragilité, resonance』において、私の関心は、たとえどんなに極端な方向に行っても、音の連続性が連続性として響くべきだという点にありました。そして、このような50分にも及ぶ作品では、作品を一つの身体として創造し、エネルギーを組織化して、バシュラールが言う「感情的な共鳴こそが連続性を与える」という言葉を可能にしたかったのです。もちろん、それはいつでも別の方向へ進むリスクも秘めています。紙に音を書き記しているに過ぎないのですから。それはこの音楽の一部であり、音楽の連続性を断言したり主張したりするものではありません。それゆえに、連続性を非常に「脆いもの」として体験することを可能にするのです。
Picture
ベルン音楽祭での「 Continuité, fragilité, résonance 」の初公演、2021年9月3日(写真 © Annette Boutellier)
座間:この作品を聴いて、質感の違う2種類の楽器グループ(弦楽器とサックス)の音色が混ざり合うことで、音楽に非常に独特な深みと広がりが生まれ、時にはまるで全ての楽器の音色が一つの楽器であるかのように細い一本の線となり、また時には控えめながらも豊かに絡み合いながら作品が展開していく様子に、改めて驚かされました。

この録音を聴く前、聴き手としての私は、弦楽四重奏とサックス四重奏が異なる性質の音を作り出すのではないかと思っていました。一方は静寂と垂直的な深みを、もう一方は連続性のある水平的な流れを生み出すだろうと。しかしこの作品では、それぞれの楽器が独自の音色を保ちつつ、これらの特徴が繊細かつ奇跡的に一つに融合されていることに気づきました。

あなたの音楽のファンは、ボッツィーニ四重奏団が頻繁に演奏する弦楽四重奏曲や、コヌス四重奏団が演奏したサクソフォン四重奏曲『Memoire, horizon』(2013/2014)にも親しんでいると思います。そして今回の作品『Continuité, fragilité, resonance』では、あなたはこれら二つの異なる編成(弦楽器とサクソフォン)を組み合わせました。

この作品を作曲された際、二つの異なる楽器編成を融合させることで何かが生まれることについて、何か特定の意図や期待(たとえ漠然としたものであっても)はお持ちでしたか?
Picture
Picture
フライ:それは、少なくとも私にとっては、複雑な考察を必要とする質問です。チェロとテナーサックスの音色の対応関係などについて、作曲家らしい知ったかぶりな話を簡単に語ることもできるでしょう。しかし、私の根底から揺るがすのは、この問いです。なぜその作品は、そのように聞こえるのか?

作曲する時、私はその背後に、アイデアでも概念でもない、精神的な力と感情的な力のようなものが存在していると感じています。そして、この力が私の作曲を導いてくれていると思います。

自分が作る曲について意図や期待があると言うのは、おこがましい気がします。 でも、それなら私には何があるのかというと、素材と向き合うことが私の原点であり日々の喜びなのです。 音に「触れて」、それを白紙に書き留めること。 しかし、それはどのようにして起こるのでしょうか? 白紙上の素材が、どうして一つの作品になるのでしょうか? それは少し奇跡的ですが、同時にとても単純なことでもあります——私が組み立てるのです。あるいは、ヨーゼフ・ハイドンが書いたように、 「改良し、加え、削り、敢えてせよ」。そしてこの作品では、楽器が音色だけでなくそれぞれの音楽的なふるまいも調和し、一つの身体を形作るようなイメージで構成しました。八重奏、8人のソリスト、そして二つの四重奏のバランスです。振り返ってみれば、8人が意味ある形で相互作用するための一つのモデルとも捉えられます。​
座間:丁寧なご回答をありがとうございます。私は聴き手として、作曲家の作品を外側から体験する立場で質問しがちですが、実際にその内側で生きてきた(生きている)作曲家であるあなたの視点から、このような深いお考えを伺うことができ、大変嬉しく思っています。

ところで、この作品におけるボッツィーニ四重奏団とコヌス四重奏団とのコラボレーションは、どのように始まったのでしょうか?

フライ:きっかけは、コヌス四重奏団から、二つのカルテットを融合させる委嘱作品の構想を持ちかけられたことで、私は迷わずコラボレーションの相手として弦楽四重奏団を提案しました。どちらも長年一緒に仕事をしてきたアンサンブルであり、この8人の音楽家たちが素晴らしいアンサンブルを形成すると確信していたからです。

とはいえ、あなたが上で述べた通り、「…(事物)は実際には個々のものとして独立して存在しているに過ぎず、それらに特定の関係性や繋がりを見出すのは、私たちの心であり、感情や想像力を用いてそう認識しているのだ」。そしてこれは、楽曲を構成する個々の音符にも、またそれらの音符を奏でるアンサンブルの音楽家たちにも等しく当てはまります。結果として素晴らしいのは、最終的に「…物事が実際には個々のものとして別々に存在している」という状態ではなく、それらが一体となり、息づく有機体のような印象を与える点です。

その後、この作品で彼らと共同作業を始めた時、二つのカルテットがどんな課題を体現しうるのかを実感しました。 この音楽家たちとのコラボレーションは素晴らしいものになりました。これは私にとって重要なことです。単なるプロジェクトではないのです。彼らは優れた技術を持つだけでなく、アイデアや感情も持つ音楽家たちです。深い対話があり、率直な議論があり、笑顔と笑いが絶えない素晴らしい時間を過ごしました。
Picture
スイス・ベルン、ツェントルム・パウル・クレーのオーディトリアムでの録音セッション(2022年8月)(写真 © Stéphanie Bozzini)
座間:この2つのカルテットの音楽家たちとコラボレーションする中で、どんな発見や驚きがありましたか?

フライ:私は、アンサンブルと共にリハーサルを始める際、その楽曲に対する基本的な感覚を持っています。そして、表面的に音楽に何が起こるかは、この基本的な感覚によって決まるのです。発見やインスピレーションは、演奏者と作曲者の双方に存在するものだと思います。

演奏者たちは楽譜を読み解く過程を始めます。そして作曲家である私にとって、紙の上に書かれた単なる記号が、演奏者の想像力と音によって音と音楽へと変わる瞬間を聴くのです。一つの音がまず単純に正確に奏でられ、次に意味のある文脈の中で突然認識され、あたかも新たな音のように響くとき、そこには実に繊細なプロセスが存在するのです。
Picture
ユルク・フライ、ボッツィーニ四重奏団、コヌス四重奏団(スイス・ベルン、ツェントルム・パウル・クレーのオーディトリアムでの録音セッション後、2022年)(写真 © ウルス・ハラー)
座間:この曲を再びどこかで演奏する予定はありますか?

フライ:はい、次のコンサートはラ・ショー=ド=フォンで5月3日、そして2日後の5月5日にはベルンで開催される「Forward & Rewind 20 Jahre Konus Quartett」フェスティバルにて行われます。これらはスイスにおけるこのCDのリリースを記念するコンサートとなります。

座間:それは素晴らしいニュースですね。ところで、私はこのCDジャケットの8本の線を水彩で描いたあなたの絵がとても気に入って います。それは、二つの四重奏の澄んだ音色と重なり合いながらも、広々とした相互作用をよく反映し、またバシュラールが著書で書いた不連続性と連続性の概念にも完璧に共鳴しているように思えます。8本の線は空白で隔てられていますが、それらは同時に、見えない糸やそれを見る人々の想像力/精神によって繋がる可能性を示唆しています。二色で描かれた8本の線の関係性は、静かに特定の感情的反応を呼び起こすようです。

あなたがノートに、様々な長さや色の組み合わせ、数の組み合わせで、同じような水彩画の線をたくさん描いていたのを覚えています。これらの複数の線を描いた水彩画を作った時、この作品のコンセプトと似たような考えを頭に描いていたのでしょうか?(もしそうではなかった場合、これらの水彩の線を描くきっかけは何だったのですか?)

フライ:私の水彩画はあくまで個人で楽しんでるものです。長年続けていて、定期的に描くこともあれば、長い中断期間もあります。このCDジャケットの水彩画は、何年も前に描いたものです。水彩画を描く時、音楽的な構想は一切ありません。たとえ私の音楽と容易に結びつくものであっても。ただ描くのが好きだから描くのです。筆と絵の具を使うことに集中し、瞑想的な状態に入るのが好きなのです。また、それは継続性とも関係しています。なぜなら、すべての水彩画は一冊の画帳に連続して描かれるからです。集中力が途切れると、画帳に悪いページができてしまうので、細心の注意が必要なのです。
(2023年2月~3月実施のインタビューより)​
Picture
ユルク・フライ(写真 © Elisabeth Frey-Bächli)

「Continuité, fragilité, résonance(連続性、脆さ、共鳴)」は、ユルク・フライが2020年から2021年にかけて弦楽四重奏団とサックス四重奏団の八重奏のために作曲した51分間の作品。モントリオールを拠点とするボッツィーニ四重奏団とベルンを拠点とするコヌス四重奏団が2021年9月に初演し、その後2022年8月にスイス・ベルンのツェントルム・パウル・クレー内オーディトリアムで行われた3日間の録音セッションにおいて、作曲家の立会いのもと本作を本アルバム用に録音した。
Jürg Frey
www.juergfrey.com
​
Quatuor Bozzini
Clemens Merkel – violin
Alissa Cheung – violin
Stéphanie Bozzini – viola
Isabelle Bozzini – cello
https://quatuorbozzini.ca/en
 
Konus Quartett
Christian Kobi – saxophone
Fabio Oehrli – saxophone
Stefan Rolli  – saxophone
Jonas Tschanz – saxophone
www.konusquartett.ch

Picture
​*CDs are available here on this website and Bandcamp
*Digital albums (16-bit AIFF​ and 24-bit HD FLAC) are also available. 
​

​(CD release: April 1, 2023)

back to top
Q&A interview page top
Picture
HOME
ABOUT
NEWS
CD
LOSSLESS
HD FLAC
BANDCAMP
ARTISTS
INTERVIEW
REVIEW
CONTACT
​copyright © 2025 elsewhere music  all rights reserved.
  • HOME
  • NEWS
  • ARTISTS / CATALOG
  • CD
  • LOSSLESS
  • HD FLAC
  • Interview
  • REVIEW
    • REVIEW (030-040)
    • REVIEW (020-029)
    • REVIEW (001-019)
  • view from elsewhere (blog)
  • ABOUT
  • CONTACT