私が1990年頃に作曲した一連の作品は、これより初期に作曲された、調性の2音や3音の和音を用いた直感的な作品に対して反応する形で生まれたものです。現在、これらの1990年頃の作品群からは、ある種のテーマのようなものが感じ取れると思います。「Klavierstück Arrangement I, II, III」(1991年)では、同じ素材を異なる作品で異なる形で編曲し、この素材を形式的に別の位置に配置するというアイデアが採用されています。「Invention」の出発点は、J.S.バッハの2声のインヴェンションですが、このバッハの曲では各声部が明確に定義された音楽的素材に焦点を当てて作曲されています。私は1声のインヴェンションを書き、同じく明確に定義された素材を用いて作曲することを決めました。